お墓参り

3月の終わりの三連休に家族とお墓参りに行ってきた。
※撮影許可あり

4/1がキリスト教の復活祭なのでそれに合わせて連休になる。ちなみに私の学校でも色々宗教行事をした(とはいえ生徒はInstagramのストーリーに自撮りをたくさんアップしていたが…笑)
そして土日は霊園が人で賑わう。日本のお盆の文化に近い。霊園は日本と比べて明るい。
霊園の入り口前にはお墓に備えるための色とりどりの花が売られている。

今まで仏教徒の墓しか見たことのなかった私にとってキリスト教の墓はとても大きく、きらびやかに感じられた。霊園に入ってすぐのところに白い噴水があり家族連れが多い。
聞くと親族が同じ町に住んでいることが多いため一つの霊園でお墓参りが終了するそう
日本では、お墓を蹴ると骨折する…などといった言い伝えがあるように少し緊張感が漂うがチリは違う。墓の上に乗ってブラシで墓石を洗ったりと本当に驚いた。 

最後に回った墓は昨年亡くなった親戚のものだった。


新しい墓なので霊園の端にあった。となりにいくつかまだ暮石のない墓もあり、その上その先に広大な土地が広がっている事に一種の恐怖を感じた。
人はいつか死んでいくもので、この広大な土地がいつか人の死体でいっぱいになるのだと。その時世界はどうなっているのか。土地の少ない東京に住んでいた私にはあまり馴染みのない光景だったので感慨深く感じられた。

そして、チリの霊園には謎の物置位の大きさの建物がいくつも並んでいる。
一つ一つの外観もサイズも大きく異なり、城のようなものまである。とても気になったのでホストマザーに聞いてみた。すると"お金持ちの一族の墓"だと。日本にも墓の大きさが権力や財力を表すという傾向があるが、こっちに至っては墓が家のようだ。
普通は一族で同じ墓に入ることは無いが、この様な家タイプの墓だと親族が一緒に眠っている。

もちろん大きい墓ばかりでは無い。
小さいお墓も沢山ある。でも日本と大きく違うのは霊園の雰囲気だろう。白を基調としていて光の入る量が多い。

少なくともチリの霊園には公園の様なスペースやベンチもあり野良犬も沢山寝ている。入りやすさがある。同じ昼間でも、"死"より"生"を感じさせる。
私は彼岸花が咲く日本のお墓も何とも言えない哀愁が漂っていて好きだが、お洒落で良い意味で入りやすさがあるチリのお墓も好きになった。

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